新たな瀬上沢地区開発計画の状況について



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【66】製鉄遺跡の陳情書・回答書(2015年11月26日・12月28日)


栄地域史研究会会長北條祐勝氏から提出されましたが、了解を得て掲載します。
昭和61年9月から翌年6月迄発掘調査が行われ、その結果は予想に反し、きわめて大規模な古代製鉄遺跡である事が判明し、 その充実した内容から、一部を除き未調査のまま埋め戻して保存するという関係者間の合意を得て予備調査を終了したものです。
今後道路の拡張・地域開発等の実施される時は完全発掘を行い、遺跡調査・一部保存展示施設、等を実施する事に決定していたはずです。
陳情書と回答書



【65】林文子横浜市長に陳情書提出(2015年8月31日)


瀬上沢の全面保全を求める、ホタルのふるさと瀬上沢基金/上郷・瀬上の自然を守る会/上郷開発から緑地を守る署名の会の3団体合同で、陳情書を提出しました。
内容は、先の横浜市都市計画評価委員会で東急建設の上郷開発を容認した内容について疑問を呈し、容認の根拠について回答を求めるものです。
陳情書

2015/9/28付で回答がありました。
市マスタープランの「人口減少に応じた市街化区域の縮減」、国交省の「新たな宅地造成の抑制」の方針に対して、 「横浜型コンパクトな市街地形成である」、「大都市圏では土地の有効利用を進めるとなっている」などと上位方針を曲解し、 基本的に上位方針委沿っていると回答しています。
その他についても同様の曲解とこじつけによるものです。
常々、緑地は大切と言っている市長の意向とは全く相いれない内容です。
回答(pdfファイル)




【64】梶村充横浜市会議長に陳情書提出(2015年8月31日)


瀬上沢の全面保全を求める、ホタルのふるさと瀬上沢基金/上郷・瀬上の自然を守る会/上郷開発から緑地を守る署名の会の3団体合同で、陳情書を提出しました。
内容は、新たな宅地造成を行わず、瀬上沢の全面保全を求めるものです。
陳情書

2015/9/28付で回答がありました。
本来、議長への陳情書は議会の委員会などに図るべきものですが、 横浜市においては行政に丸投げし、市長回答と全く同じ内容となっています。
横浜市議会の市民陳情に対する軽視といえるでしょう。
回答(pdfファイル)




【63】上郷猿田地区/都市計画提案の容認評価に対する声明(2015年6月21日)


横浜市の都市計画評価委員会は、この提案に関して不明解で曲解を含む誤った評価をした。 この誤った評価結果を基準として都市計画変更される事を許してはいけない。 横浜市自身の環境、街つくりの基本方針を逸脱し、市民と将来の世代に禍根を残すものであり、到底受け入れられるものではない。
容認評価に対する声明



【62】上郷開発評価結果の分析(2015年6月21日)


横浜市の評価結果は、妥当性に多くの疑問点、不整合、曲解、欺瞞があります。
平成37年には人口減少が確実にも関わらず、平成12年人口基準の東急建設資料、同16年発行の栄区マスタープラン、同22年の市人口基準などで人口が増えているとこじつけ、新たな宅地造成を正当化している。
上郷開発評価結果の分析



【61】市長に質問書を提出しました(2015年6月8日)


国交省は、「人口減に対応して新たな宅地造成を抑制する」と公表しましたが、横浜市は、人口減の市南部で上郷開発による宅地造成を審議しています。
これは国交省の方針と整合がとれていません。
市長質問書

2015/6/25付で回答がありました。
「人口減に対応し新たな宅地造成を抑制する」という、国交省の方針と整合性が無いのでは?との質問に対し、
林市長からの回答は、「上郷開発は利便性の向上に資する計画で、本市のまちづくり方針に沿ったものである」というものです。
これは、開発ありきで建物や公園、道路が適正か否かだけの判断です。
緑地を削って宅地に転換する線引き変更の要不要については、答えていません。
回答(pdfファイル)




【60】市長に質問書を提出しました(2015年6月8日)


横浜市の整開保で、「人口減でも新たな計画フレームを検討する、平成22年と目標年次37年を比較すれば人口は増えている」と答えています。
基準年を5年も遡るのは不適切で、人口減でも基準を変えて宅地を増やす市の姿勢は国や県の方針と整合がとれていません。
市長質問書

2015/6/18付で回答がありました。
平成26年の県整開保では、平成35年の人口予測を現在より約5万人減の906万人とし、人口減少社会が進展する事をはっきり表示しているにも関わらず、 「平成22年の県整開保は平成12年基準であった」などと、市民感覚からかけ離れた言い逃れの回答でした。
回答(pdfファイル)




【59】市長へ質問書を提出しました(2015年3月26日)


市の(整開保)(線引き見直し)の基本的考え方について、県の基準、市都市計画マスタープラン、みどりアップ計画、みどり税との整合性について市長に見解を求めました。

調整区域を市街化区域に変更する考え方は、県は「人口減少時代に対応していたずらに市街化区域を拡大しない」としていますが、市は人口フレームに拠らない方法や調整区域でも住民や企業の発意があれば支援するなどとしています。
将来世代の税負担増、緑地減少による気候変動や生物多様性を見据えた考え方とは到底言えません。
市長質問書

2015/4/23付で回答がありました。
市長回答は、県の基準、市都市計画マスタープラン、みどりアップ計画、みどり税、との整合性については答えず、 市の(整開保)(線引き見直し)に記載されている基本的考え方を説明したにすぎませんでした。
少なくとも上郷開発に悪用されないよう、市民と将来世代に誇れる賢明な整合性のある運用を切望します。
回答(pdfファイル)




【58】市整開保及び線引き(案)へ意見書提出(2014年12月26日)


都市計画決定権限が、平成27年度に神奈川県から横浜市に完全委譲されるとの市整開保(「横浜市、都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」の略)及び線引き(案)の意見募集に応募しました。
議会では「市街化調整区域の開発が、安易にできるようになるのではないか」との懸念質問に「県の方針に準拠して緑地の保全を図る」との答弁をしていましたが、 本案は県の方針に準拠せず、緑地保全の歯止めがきかないものとなっています。

主な問題点
  • 整開保には、目標、基本認識、基本理念、基本方針が全く記されていない。
    いきなり、主旨、視点、戦略、設定、編入となっており、文書内の整合性も無い。
  • 人口減少社会になっても、市街化区域を広げる事が出来る大変更。
  • 5〜6年毎の見直しから、随時見直しへの大変更。
  • 幹線道路周辺、市街化区域の縁辺部、の調整区域は市街化方向。

意見書(整開保)意見書(線引き)市整開保県整開保



【57】市長へ質問書を提出しました(2014年12月25日)


上郷開発は、みどりアップ計画、みどり税、整開保、マスタープラン、bプラン、など市の政策から判断すれば、当然却下されるものと考えています。
却下後の保全について、市長に3項目の見解を求めました。
また、瀬上沢基金が設立趣旨書に基づいて行う10項目をアピールしました。

市長質問書

2015/1/19付で回答がありました。
市長回答は、「本市のまちづくりのあるべき姿を見据えつつ、慎重に判断していきます」という、型通りのものでした。
回答(pdfファイル)



【56】関内駅でビラまきを行いました(2014年12月9日、12月16日)


関内駅北口と南口で、上郷開発却下を求めるビラまきを行いました。
10月24日の都市計画評価委員会は、諸問題で持ち越しとなっています。
次回評価委員会に向けて、上郷開発に却下理由はあれど、許可理由は無いことを訴えました。

配布ビラ



【55】神奈川県自然保護協会から提出した市長への陳情書とその回答(2014年8月15日)


50年の歴史を持つ神奈川県自然保護協会から「市街化区域を拡大する変更を認めない、希少生物の生息空間や歴史的文化財の保全」を求める陳情書が提出されました。
市長からは、「将来のまちのあるべき姿を見据えつつ、都市計画の決定又は変更をする必要があるか否かを判断していく」との回答がありました。

詳しくはこちら→神奈川県自然保護協会第76号ニュースレター(神奈川県自然保護協会のサイトへ遷移します)



【54】瀬上沢の開発を許してはいけない!(2014年8月9日)


横浜市は、東急建設の上郷開発都市計画提案に対し、夏ごろまでには都市計画評価委員会を開催し、認否を判断するとしています。
行政、議員、メディア、事業者、地権者、市民の方々に全面保全を働きかけてきた中で、認否判断には以下の三つの要素が検討されるものと考えられます。

一つ目は、都市計画マスタープランや整備開発保全の方針、生物多様性横浜行動計画(bプラン)など、市の条例や方針に則り判断する考え方です。

マスタープランでは、人口減少社会に向けて税負担増をおさえる為に市街地拡散の抑制・縮退を行い、駅からおよそ1km圏内へコンパクトに集約していくことを掲げています。
整備開発保全の方針では、人口増加が確実な地域、鉄道駅などの骨格的基盤整備が確実な地域、産業誘致が確実な地域以外は、市街化区域への編入は行わない、としています。
bプランでは、当地区をつながりの森地域とし将来世代の為に地球環境を守ることを定めています。
市民と当基金は、この方針が正しく判断され提案が却下されることを強く願っています。

二つ目は、東急建設の主張している理由で判断されることです。
東急建設は、駅から1km圏内に環境に配慮したコンパクトな街を作る(東急建設の説明はほとんどここに集中)、市街化調整区域を6割残すから4割は市街化区域に編入を認めよ、地権者の長年の強い願いである、認めなければ墓地や資材置き場で樹林地が無くなる、というものです。

これは、コンパクトシテイの概念に基づくマスタープランにまったく整合しない事と、市街化編入への一種の脅しです。
このような事は許されません。

三つめは、長年のしがらみや利権によって判断されることです。
上郷開発計画は、舞岡上郷線が計画された40年以上前にさかのぼります。
道路建設と周辺開発について、横浜市と東急建設と地権者の間で話し合いがあったことが、 一昨年3月に提出された地権者の陳情書の記述(舞岡上郷線は本来周辺土地との一体開発が大前提であった・・)から伺えます。
環境重視の今、時代錯誤的判断は厳に許されません。
→参考:"地権者の会"、開発を求める陳情書を提出

横浜市長並びに都市計画評価委員会には、市民と将来世代に誇れる賢明な判断をされるよう切望します。
※8.10表現一部修正



【53】環境アセス審査について、市長回答がきました(2014年7月17日)


・審査会は事業者の資料等により審議され、市長意見を事業者に伝えた。
・都市計画提案の評価は、将来のまちのあるべき姿を見据えつつ判断する。
との回答がありました。
詳しくはこちら→東急建設の都市計画提案について(回答)(pdfファイル)



【52】環境アセス審査について、市長に質問しました(2014年7月3日)


深田・猿田谷戸の埋め立て評価と区画道路の風害測定において、東急建設から正しいデータが提供されていないので、提案は却下すべきとの意見を提出しました。 詳しくはこちら→東急建設の都市計画提案について(pdfファイル)



【51】県知事と県会議長への陳情書への回答がありました(2014年7月3日)


6/3に提出した県知事と県会議長への陳情書に対し回答がありました。

1.人口フレーム貼り付けについては、市の対応を見守るとともに、市の所管部局に趣旨を伝える。
2.製鉄遺跡の現状保全については認識しているが、横浜市の判断次項である。
3.希少生物の保全については横浜市の権限なので、提案内容を伝える。
詳しくはこちら→県知事あて陳情書回答(pdfファイル)

県会議長あての陳情は7月3日に建築・文教・環境農政の各常任委員会に掛けられ、それぞれ継続審議となりました。
この結果、個々に調査が行われ、秋の議会で再度審議されることになります。



【50】5/20開催の提案公聴会の議事録がアップされました(2014年7月20日)


5/20に桜井小学校で開催された「栄区上郷猿田地区における都市計画提案について」の提案公聴会の議事録(公述要旨)が横浜市のサイトにアップされました。 →こちらから

公述人10が開発反対派は消え失せろとなどと開発賛成に絡めて高圧的な発言をされた方で、公述人13がこのサイトも含めた開発反対派のサイト、ブログを逐一チェックされていて内容に不満があるとおっしゃる方です。
公述人10の発言内容はそのまま議事録に書ける内容でなかったことは理解できますが、それを差し引いても議事録では大分平易な内容にされていると当日会場にいた方は感じると思います。(公述要旨という扱いだからかもしれませんが)
また、公述人6の方はパネルなどを用いて環境評価や盛り土などの危険性について時間いっぱい(当日の公述人の方はほぼ全員持ち時間いっぱい発言しています)述べられていましたが、他の方と比較して議事録が短いものになっています。



【49】県知事と県会議長へ陳情書を提出しました(2014年6月3日)


6月3日、県知事と県会議長へ陳情書を提出しました。
陳情要旨は以下の通りです。
1.上郷開発提案区域に人口フレームの貼り付けを認めない事。
2.製鉄遺跡・猿田谷戸・深田谷戸の現状保全を求める。
3.開発区域内に生息する希少生物の保全を求める。

本陳情に対し、神奈川県議会は7月3日に、建築・文教・環境農政の各常任委員会に掛けるとのことです。
向笠 茂幸神奈川県会議長宛(pdfファイル)

2015/4/30付で県議会局より回答がありました。
今年4月30日で議員の任期満了のため審議未了となりました。
昨年6月2日に提出した県議会議長宛陳情は、同年7月3日建築・文教・環境農政の各常任委員会にて審議され継続審査中となっていました。
審査継続を希望する場合は再度陳情書を提出する必要がありますので、再提出するか否か検討してまいります。
回答(pdfファイル)

黒岩 佑治神奈川県知事宛(pdfファイル)

2014/7/3付で回答がありました。
回答(pdfファイル)


※関連資料
1.上郷開発関連地域で近年記録された主要昆虫について(pdfファイル)
2.未来の瀬上沢(チラシ表面)
3.未来の瀬上沢(チラシ裏面)(pdfファイル)



【48】市長、市会議長への陳情書に対する回答がありました(2014年6月4日)


5/12に林 文子横浜市長、佐藤 祐文横浜市会議長へ提出した上郷開発都市計画提案についての陳情書への回答がありました。
要旨は以下の通りです。
  • 都市計画提案の評価は、将来のまちのあるべき姿を見据えつつ判断する。(建築局)
  • 製鉄遺跡が開発される場合は、必要に応じ調査等を開発業者の協力のもと進めていく。(教育委員会)
  • 猿田谷戸・深田谷戸については、市内のまとまりのある緑はできるだけ多く保全されることが望ましいと考え、地権者に働きかけてきた。これからも緑の保全に取り組んでいく。(環境創造局)

「将来のまちのあるべき姿を見据えつつ判断する」という建築局の回答は評価できます。
陳情書回答(pdfファイル)




【47】4/22、4/28に提出した質問書9件に対する回答がありました(2014年5月22日)


・上郷開発は県の"区域区分決定の方針"に不整合
・上郷開発は"市マスタープラン"に不整合
・上郷開発提案書の区マス引用について
・上郷開発は"区域区分変更の方針"に不整合
・上郷開発による健康被害について
・上郷開発による風害について
・生態系の破壊について
・県初記録の昆虫生息について
・文化遺産としての価値
以上9件の質問書に対する回答がまとめて返りました。

質問書9件に対する市長からの回答(pdfファイル)




【46】質問書「文化遺産としての価値」を提出しました(2014年4月28日)



質問書:文化遺産としての価値(pdfファイル)




【45】質問書「県初記録の昆虫生息について」を提出しました(2014年4月28日)



質問書:県初記録の昆虫生息について(pdfファイル)




【44】質問書「生態系の破壊について」を提出しました(2014年4月28日)



質問書:生態系の破壊について(pdfファイル)




【43】質問書「上郷開発による風害について」を提出しました(2014年4月28日)



質問書:上郷開発による風害について(pdfファイル)




【42】質問書「上郷開発による健康被害について」を提出しました(2014年4月28日)



質問書:上郷開発による健康被害について(pdfファイル)




【41】市長、市会議長へ陳情書を提出しました(2014年5月12日)


林 文子横浜市長、佐藤 祐文横浜市会議長へ上郷開発都市計画提案についての陳情書を提出しました。
陳情項目としては、新たな市街地拡散となる区域区分変更の否決要請と製鉄遺跡・猿田谷戸・深田谷戸の現状保全の2点で、それぞれ理由と経緯を説明しています。
6月上旬頃までには回答いただける予定なので、後日こちらでも回答内容を報告します。
佐藤 祐文横浜市会議長宛(pdfファイル)
林 文子横浜市長宛(pdfファイル)

※関連資料
1.上郷開発関連地域で近年記録された主要昆虫について(pdfファイル)
2.未来の瀬上沢(チラシ表面)
3.未来の瀬上沢(チラシ裏面)(pdfファイル)



【40】質問書「上郷開発は"区域区分変更の方針"に不整合」を提出しました(2014年4月22日)



質問書:上郷開発は"区域区分変更の方針"に不整合(pdfファイル)




【39】質問書「上郷開発提案書の区マス引用について」を提出しました(2014年4月22日)



質問書:上郷開発提案書の区マス引用について(pdfファイル)




【39】質問書「上郷開発は"市マスタープラン"に不整合」を提出しました(2014年4月22日)



質問書:上郷開発は"市マスタープラン"に不整合(pdfファイル)




【38】質問書「上郷開発は県の"区域区分決定の方針"に不整合」を提出しました(2014年4月22日)



質問書:上郷開発は県の"区域区分決定の方針"に不整合(pdfファイル)




【37】近郊商業施設の撤退助長についての質問書を提出しました(2014年4月14日)


東急建設は、提案書に「舞岡上郷線沿道に“にぎわい”を創出し、周辺部の利便性向上につながる」と記述しています。
しかし、周辺部の住宅地は人口減少が進み、かろうじて残っている商店街の撤退を促すことになります。
高齢者の利便性を損ない、既存ストックの有効活用を目標とする市の方針に反している上郷開発提案は、却下されるよう求めました。

質問書:近郊商業施設の撤退助長について(pdfファイル)

2014/4/28付で回答がありました。
近郊商業施設の撤退助長についての質問書に対する市長からの回答(pdfファイル)





【36】整備、開発及び保全の方針との整合性についての質問書を提出しました(2014年4月14日)


東急建設は、平成12年から平成27年の人口統計から、人口フレームを含め、整備、開発及び保全の方針に適合している、としています。
市の指針は「10年後の人口将来予測を行うことが望ましい」となっており、既に人口が減少している当地区には適合していません。
人口が増えている古いデータを基に適合している、とする東急提案は却下するよう求めました。

質問書:整備、開発及び保全の方針との整合性について(pdfファイル)

2014/4/28付で回答がありました。
整備、開発及び保全の方針との整合性についての質問書に対する市長からの回答(pdfファイル)





【35】市長に谷戸埋立ての危険性についての質問書を提出しました(2014年4月14日)


猿田谷戸・深田谷戸は、その名の通り深い湿地です。
谷戸の一番奥からいたち川までの傾斜は、ほぼ直線的に20m下っています。
ここを埋め立てれば、滑動崩落災害の危険性があります。
それを知ってか、東急建設はアセス審査会に盆地状となる断面図を示し、横ずれしないとしています。
審査委員に不適切な資料を提示する企業の提案は、却下するよう求めました。

質問書:谷戸埋立ての危険性について(pdfファイル)

※関連資料
ボーリング調査結果1 / 2
埋立て対象地断面図1 / 2 / 3

2014/4/28付で回答がありました。
谷戸埋立ての危険性についての質問書に対する市長からの回答(pdfファイル)





【34】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その6 〜開発で緑地が7割増える??〜(2014年4月25日)


東急建設は提案書に
「本計画地は、約9割が山林及び農地であるが、保全が担保されていない。本計画により、法指定による緑地等として担保される土地が約7割と増える」
と記述していますが・・・

緑地が7割増えるような表現をしていますが、法指定が増えるのであって、実際の緑地は3割失われ、市街化調整区域は4割減少します。
"みどりアップ計画"の、樹林地を守る・農地を守る・緑をつくる、の3本の柱や、"市マス"の、市街地の拡散抑制・人口減少分に応じた市街地の縮退など、市の方針と矛盾しています。

東急建設の説明や提案書では、「地権者の願いである、6割残すから4割は市街化編入を認めよ、許可しなければ乱開発になる」等の理由で、市街化調整区域から市街化区域への変更を認めよ、と言っています。
このような理由で許可すれば、全ての市街化調整区域は有名無実化し、横浜市の緑地を守る政策は、とん挫するでしょう。

この夏に開催される「都市計画評価委員会」と横浜市長には、事業者の主張に惑わされず、市民と将来の世代に誇れる賢明な判断をなされるよう切望します。




【33】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その5 〜市街地を拡散させる上郷開発は“集約型都市構造”に不適合〜(2014年4月25日)


東急建設の提案書には、
「(横浜市の」郊外都市部で目指すべき整備の方向として、持続可能な“集約型都市構造”であることから、当地区に、小規模でも持続可能な、生活圏を基盤とした集約型拠点を整備する。以上のことから、“整備、開発及び保全の方針”の記述に適合する」
と記述していますが・・・

横浜市都市計画マスタープランは、
「"集約型都市構造"とは、市街地拡散を抑制するとともに、人口減少社会の到来は避けて通れないために市街地の縮退に着手し、拡大した既存市街地を、最寄り駅を中心にコンパクトに集約していく」
というものです。

東急建設の提案は、新たに街を広げて市街地を拡散するもので、"整備、開発及び保全の方針"に適合しないことは明らかです。

この夏に開催される「都市計画評価委員会」と横浜市長には、事業者の主張に惑わされず、市民と将来の世代に誇れる賢明な判断をなされるよう切望します。




【32】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その4
  〜インフラの拡大は若者の税負担を増す〜
(2014年4月12日)


提案書には、

「近年栄区内は、周辺区域の人口減少が急進し、地域社会の衰退が懸念されており、
周辺地区を含めた再活性化の持続的な核となり得る開発の、またとない機会である。当地区に、生活圏を基盤とした集約型拠点を整備する」 となっています。

開発のまたとない機会であるといって、市街地を拡大する東急提案は、市街地拡大の抑制、縮退を目標とする、横浜市都市計画マスタープランの基本理念に逆行しています。
人口減少に伴い、道路や下水などのインフラも減らしていかなければ、次世代を担う若者の税負担は増えるばかりになります。
税負担増をおさえる為にも、上郷開発は認められません。

この夏に開催される「都市計画評価委員会」と横浜市長には、市民と将来の世代に誇れる賢明な判断をなされるよう切望します。




【31】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その3
  〜上郷開発はみどりアップ計画、bプランと不整合〜
(2014年3月26日)


東急建設の提案書には、「横浜緑アップ計画」の里山の保全、「ヨコハマbプラン」の生物多様性に資する自然環境の保全に配慮した計画とする。と記載されています。 しかし、実際はどうでしょうか?

横浜市は「みどりアップ計画」で“農地を守る・樹林地を守る・緑を増やす”施策を実施中です。
上郷開発では、樹林地を削り、農地を埋立て、連続する三浦丘陵の北端を12haも破壊します。
生物多様性に資するどころか、貴重な自然環境を失うものです。

「ヨコハマbプラン」に於いては、瀬上沢を含む円海山周辺を“つながりの森”として保全しようとしています。
その為の重要な手段、市民の意志としての”みどり税“も実施されています。
従って、「横浜みどりアップ計画」、「ヨコハマbプラン」と整合性がありません。

この夏に開催される「都市計画評価委員会」と横浜市長には、市民と将来の世代に誇れる賢明な判断をなされるよう切望します。




【30】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その2
  〜コンパクトシティー構想と不整合〜
(2014年3月15日)


東急建設が申請した提案書には、

「港南台駅から直線で1km瀬上沢に、新たにコンパクトな市街地をつくる。この計画は横浜市都市計画マスタープランに沿った計画である」

と記載しています。
なぜここを市街化しなければならないか?は、明らかにしていません。

横浜市の都市計画マスタープランには、“人口減少に対応し市街地の拡散を抑制し、駅から徒歩1km圏内に集約型都市構造のコンパクトな市街地形成を目指す”と記載されています。
将来世代の税負担増をおさえる為、既存の市街地をコンパクトにしていかなければならない、という考え方です。

1km圏にかろうじて残る貴重な緑地を削って新たな市街地をつくろうとする上郷開発計画は、本来のコンパクトシティー構想と整合性がありません。
この夏に開催される「都市計画評価委員会」と横浜市長には、市民と将来の世代に誇れる賢明な判断をなされるよう切望します。




【29】東急建設の"上郷開発都市計画提案"ここが問題その1
   〜緑地の市街化は法令に不適合〜
(2014年3月8日)


東急建設は、市街化調整区域の貴重な緑地を、商業施設や住宅化のために市街化区域への変更を、横浜市に申請しました。
市街化調整区域を市街化区域へ変更するには、都市計画法の以下3点に適合している必要があります。

1 鉄道駅などの“骨格的な都市基盤施設等の整備”がある場合
2 人口の増加が見込まれ、市街化区域が不足している場合
3 産業の発展が見込まれる場合

瀬上沢は、この3点に全く適合していません。
瀬上沢に隣接する栄区・港南区は人口減少に転じており、産業や鉄道計画もありません。
市街化区域には空地・空き家が目立ち、貴重な緑地を削って新たな市街地を作る計画は法的に無理があります。

一方、
「開発区域は事業者や個人の所有地だから、他人が口を出すべきではない」
「4割くらい市街化されても、6割は調整区域として残るから良いではないか」
「どこかで妥協が必要」
「開発を認めなければ乱開発の恐れがある」
等の見方もあります。

しかし、このような理由で開発を許可しても良いのでしょうか?
瀬上沢を緑地として残すか、市街化するのか、この判断は、今年の夏ごろ開催される「都市計画評価委員会」で決定されます。
横浜市の将来を見据えて、行政がどのような決定をするか注視してください。




【28】都市計画提案が提案されました!(平成26年1月20日公示)(2014/1/27)


私達の街、横浜南部に残る瀬上沢地区の貴重な自然と里山に、甚大な影響を及ぼす都市計画提案が、事業者・東急建設(株)より正式に提案されました。

前回(H19年)の提案では、地区東側の緑と西側の壊滅的な自然破壊が計画され、到底市民に受け入れられるはずもなく、横浜市も当然ながら却下しました。

今回再びの提案は端的にいって、「東側の樹林地と谷戸の多くは保全することにしたので、西側には、新たな街を作らせてくれ。」というものです。
今計画においても、西側地区一帯の自然は完全に破壊され宅地化、商業地化されます。
舞上線沿い西側には大型商業施設、ビル、マンション、戸建住宅などが建ち並び、現在の豊かな緑の景観は失われます。
”横浜市都市計画マスタープラン”に述べられた、「駅から徒歩1Km圏内での、コンパクトな市街地形成」という構想を逆用した事業計画といえます。
市のマスタープランは、駅近くに残る貴重な自然を潰してまでの、新しい街作りではないはずです。現に港南台周辺にも、40年来使われていない学校予定地等の空き地や、人口減少に伴う空き地、空き家が多数存在します。

今、残された自然と里山を削っての街作りの必要性がないばかりか、
市街化、乾燥化の悪影響は瀬上沢地区全体と周囲の街に及ぶに違いありません。

三浦丘陵から、円海山、瀬上市民の森につながる緑地帯の北端にかろうじて残り、貴重な湿地帯をともなう、12haもの豊かな里地、里山を失ってはいけません。
市民と横浜市は、将来の世代へ引き継ぐべき大切な財産を失うことになるでしょう。

今回の都市計画提案書及び今までに説明、発表された事業者:東急建設からの計画には、
多くの点で、疑問と都合の良い解釈・論理があります。
追って、このホームページでも詳しく指摘していきます。

私たちは、大切な横浜の緑を削るこの提案が却下されるよう、様々な活動に注力します。
基金会員の皆様、市民の皆様、この提案のあやまりを正しく理解し、広く伝えてください。
横浜市と評価委員会には、市民と将来の世代に誇れる正しい判断をされるよう、切望します。
議会、議員の方々には、市民の代表として市民の立場で絶大なご協力をお願いします。
マスメディアの方々にも、この提案の本質を見極めて正しい広報をお願いします。


【A】瀬上沢の現況と計画イメージ(画像にカーソルを合わせてください)
 = 市街化区域
 = 特別緑地保全地区及び都市施設の公園
瀬上沢の現況と計画イメージ

【B】市街化区域の利用区分案
市街化区域の利用区分案

【A1】大型商業施設(高さ20m以下)
【A3・A4】集合住宅・事務所・店舗(高さ 20m以下)
【A2】クリニック・薬局(高さ20m以下)
【B】戸建住宅 約85戸(高さ10m以下)
【C1・C2】新設道路、調整池、公益用施設等
【D】斜面緑地
※地区人口1000人、総戸数最大360戸を想定
※大型商業施設への来場者、最大5000人/日を想定
※上記は事業者からの説明による。精査中。






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